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PowerPoint✕Copilotを検証:文書のプレゼン資料化に◎

この記事では、

  • PowerPoint✕Copilotでできること
  • 実務を想定した検証結果

をお伝えします。

結論として、他のファイルを元にプレゼン資料を作成する際、Copilotを使えば間違いなく時短になります。一方でゼロから作る際には、そこまで便利ではない印象を受けました。

記事を読めばPowerPoint✕Copilotがどう便利なのか、どのシーンでどのように使うと良いのかがわかります。ぜひ最後までご覧ください。

—この記事の監修者—

ヒョウノモトハル

  • 1979年神奈川県生まれ
  • 大学卒業後、モラトリアム期間を経て会社員となる
  • 経理・総務・管理といったバックオフィスでの経験を積み、2016年から会社の情報システム部門へ転属
  • その後2021年にキャリアの経験を活かし、Microsoft365関連の講座でUdemy講師としてデビュー
  • 2023年現在、受講生5万人を抱えるベストセラー講師となる

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PowerPoint✕Copilotができること

PowerPoint✕Copilotでできることは、大きく以下4つです。

  1. ゼロからプレゼンテーションを作成
  2. ファイルからプレゼンテーションを作成
  3. スライドの追加
  4. プレゼンテーションに関する質問・要約

それぞれ簡単に解説します。

 ゼロからプレゼンテーションを作成

指示を元に、プレゼンテーションを作成する機能です。

まずは構成が生成され、「スライドの作成」をクリックすると、プレゼンテーションが作成されます。

ファイルからプレゼンテーションを作成

ファイルと指示を元に、プレゼンテーションを作成する機能です。

スライドの追加

スライド単体での追加もできます。

(生成されたスライド)

プレゼンテーションに関する質問・要約

チャット上で、質問・要約ができます。

(できないこと)

以下のような作業には、対応していません。

  • 既存のスライドの編集・削除
  • スライド内の文章の推敲

基本的に、新規作成(プレゼンテーション全体・スライド)のみ行えると考えましょう。

実務を想定した検証結果

各機能について、実務を想定した検証結果をお伝えします。

△ゼロからプレゼンテーション作成:派手だがそれっぽいだけ。一般論で良ければ便利

指示だけでプレゼンテーションができる様子は、見た目が派手で「スゴイ!」とはなりますが、実務では使える場面は限られるでしょう。

誰でも同じ説明になるような、一般的な内容についてのスライドを作りたい場合にのみ、時短になり便利です。

(指示)

生成AIを業務で利用する上での注意点に関するプレゼンテーションを生成

(結果)

以下、生成されたプレゼンテーションのアウトラインの抜粋です。

・生成AIを業務で利用する上での注意点
データプライバシー、倫理、法的規制について理解する

・生成AIの利用について
生成AIの基礎知識
データプライバシーとセキュリティ
倫理的考慮事項
法的および規制上の遵守
実装と運用のベストプラクティス

生成AIの基礎知識

・生成AIとは何か
生成AIは、自動的に新しいデータや情報を生成することができるプログラムであり、ディープラーニングや機械学習などの技術を使用しています。生成AIは、文章、画像、音声、ビデオなど、多くの種類のデータを生成することができます。

・主要な生成AI技術の紹介
GAN(敵対的生成ネットワーク)
GANは、敵対的な生成ネットワークとして知られており、生成された画像が本物に非常に近いことを可能にします。
VAE(変分オートエンコーダー)
VAEは、変分的自己符号化器として知られている生成AIの一種です。VAEは、高次元のデータを扱いやすい潜在変数に変換し、新しいデータを生成することができます。
RNN(再帰型ニューラルネットワーク)
RNNは、再帰的な学習構造を持ち、時系列データや自然言語処理などの生成タスクによく使われます。

・生成AIの業務利用例
商品説明の自動生成
生成AIは、電子商取引サイトでの商品説明の自動生成に役立ちます。自動生成された商品説明は、商品に関する重要な情報を簡潔にまとめて、顧客に提供することができます。
記事の要約
生成AIは、メディア企業での記事の要約に役立ちます。自動生成された記事の要約は、記事の主要なポイントを簡潔にまとめて、読者に提供することができます。
オンライン音声合成
生成AIは、オンライン音声合成の開発に役立ちます。自動生成された音声は、テキストをスムーズに変換し、自然な音声を生成することができます。

データプライバシーとセキュリティ

・データ収集と保存の注意点
個人情報の収集
AIを利用する場合、個人情報を含むデータを収集する場合、プライバシー法に従い、データの取り扱いに注意する必要があります。
データ品質の注意
データ品質にも注意を払い、データの偏りを避ける必要があります。偏りがある場合、AIのモデルは不正確な結果を示す可能性があり、それが企業の意思決定に影響を与える可能性があります。

・機密情報の保護
機密性の高い情報の保護
生成AIの利用にあたり、企業は機密性の高い情報の保護を十分に考慮する必要があります。このような情報には、非公開の情報や顧客情報などが含まれます。
アクセス制御の実施
アクセス制御は、保護された情報にアクセスする人を限定し、不正なアクセスを防止するためのセキュリティメカニズムです。アクセス制御は、企業が保持する情報資産を守る上で重要な役割を果たします。
データの暗号化
データの暗号化は、外部からの攻撃に対する保護を提供するためのセキュリティメカニズムの1つです。暗号化により、情報を保持する企業は、情報漏えいや不正アクセスからデータを保護できます。

・セキュリティリスクと対策
データのバックアップ
生成AIの利用には、データのバックアップが必要です。これにより、データ漏洩やデータの損失を防ぐことができます。
定期的なアップデート
定期的なアップデートにより、生成AIのセキュリティリスクを軽減することができます。アップデートは、新しい脅威に対応するために必要です。
セキュリティリスクの分析と対策
セキュリティリスクの分析により、生成AIの脆弱性を明らかにし、それに応じた対策を講じることができます。セキュリティ対策は、ハッキングや悪意のある攻撃からデータを保護するために必要です。

この内容が、それっぽい画像と組み合わされてスライドになっています。

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○ファイルからプレゼンテーション作成:要修正だが時短になる

元のファイルに忠実にプレゼンテーションを作成できます。
Word文書をプレゼン用の資料に変換したい場合など、手作業で行うよりも時短になるでしょう。

Outlook✕Copilotの記事をWord化し、読み込ませてみました。
以下のスライドが混ざっており、クオリティはまちまちです。

  • そのまま使える
  • 少し修正すれば使える
  • 全体的に修正が必要

それでもイチから作るよりは楽なので、便利な機能と言えるでしょう。

そのまま使えそうなスライド

(元のWordファイル)

(スライド)

修正すれば使えそうなスライド

(元のWordファイル)

(スライド)
左の説明文が、要約されすぎています。元のWordファイルから文章を差し替えれば、使えそうです。

全体的に修正が必要なスライド

(元)

(スライド)

こちらも要約されすぎていて、このままでは何が言いたいのかよくわかりません。
文章を差し替えた上で、指示と結果を伝えるために、根本的に直す必要があります。

△スライドの追加:それっぽいものができるだけ

スライドの追加についても、ゼロからのプレゼンテーション作成と同様、それっぽいものができるだけです。手で作った方が早い印象を受けました。

(指示)

OutlookでCopilotを使う注意点について、スライドを追加して

(生成されたスライド)

△質問・要約:ネットや他のファイルも参照してしまう

チャット欄は、正直使う機会がないように感じました。
ネットからの情報や、他のファイルからの情報も混ざってしまい、「この資料に書かれている情報は何なのか」がわかりにくいです。

以下を設定で変更できるようになれば、「どこに何が書いてあるのか」の検索が容易になるでしょう。

  • ネット検索のON/OFF
  • 他のファイルの参照のON/OFF

(留意点:スライドマスターの設定は無視される)

検証中に気づいた点について、シェアします。

Copilotから生成されるスライドのデザインは、スライドマスターと連動していません。そのため、スライドマスターを使っていれば行える「タイトル部分のフォントサイズ・位置を一括で変更」などの操作は、できません。

日頃スライドマスターを使いこなしている場合、設定が無視される点は大きな欠点となるでしょう。

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